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2023年9月度の記事

9月になりました。猛暑が大変長く続いた8月でしたが気分的に日が短くなってきたせいか涼しくなってきたように思います。

しかし猛暑が続いたため筆が進まずやや手抜きの見える内容になってしまいました。あしからず。一方世界の災害に目を向けると

中国の洪水、ハワイの山火事による災害など今まであり得なかったことが起こっております。これからまだ台風の発生は予想されますので

気を緩めずにお過ごしください。

今月も日ごろ感じている話題を取り上げました。 お暇なときにお読みください。

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    (1)大陸における水害


    中国で発生した水害は日本で発生する水害とは違うことがよくわかりました。

    中国の都市は広大な平野部に作られているそうです。しかも以前は湿地、湿原のような場所であったところも多いそうです。

    以前に米国のデトロイトへ仕事で行ったときに「なんと川が少なくその代わりに池、湖が多いことか」と思ったことがあります。

    すなわち降った雨は川となって海に向かうのではなく(いづれは海に流れるが)溜まるのです。

    中国の水害はこのような土地に台風による大雨が降ったため大きな湖状態になったと考えられます。

    日本では海抜ゼロメートル地帯にある市や町は同じように水没する危険性を考慮しなければなりません。

    これまで降雨量が少なかった世界の都市も地球温暖化によりますます雨は降りやすくなります。

    日本では江戸幕府が治水のために取った対策に感心させられます。

    徳川家康は関東平野を縦横に乱流する大小河川の根本的治水策(改修策)を計画させました。

    昔の関東平野はデトロイトと同じような条件だったのですね。これからもますます治水対策が必要になってきそうです。

    (2)ハワイの火災


    ハワイの火災は悲惨なものとなりました。火元となった山火事は高圧送電線が切れたことが原因とされています。

    地元自治体は送電をストップしなかった電力会社の対応が悪いとして裁判所に提訴しました。また自治体は

    警報サイレンを鳴らさなかったとして訴えられています。さすが訴訟の国アメリカですね。しかしよく考えなければなりません。

    電力会社は自治体の指示なしでは送電を止めることはできないでしょう。勝手に止めると、止めることによる問題もあります。

    たとえば病院、水道局、重要な通信設備へのダメージです。いづれも命にかかわる問題です。

    サイレンを鳴らさなかったのは本来津波警報としてのサイレンとされいるらしく人心が混乱するからとの言い訳(と思う)がありました。

    いづれにしても今後は司法に任せましょう。しかしもっと驚くのは町の消失状況を見ると消防がほとんど機能していないということです。

    「火事と喧嘩は江戸の華」といわれたように江戸は火事が多く火消し隊、半鐘の設置が進んでいました。

    ハワイの自治体も江戸の工夫を学んでいただきたいものです。

    (3)東海道線の事故


    神奈川県鎌倉市のJR東海道線藤沢-大船間で8月5日夜、電車が線路側に傾いた電柱と衝突した事故です。

    運転士は「目の前に柱が見えて衝突した」と証言しています。コンクリート電柱が傾いているのは柱の一部が腐食して

    折れて傾いたと推測します。おそらく正常なコンクリート電柱なら外力で折れることはないでしょう。

    JRはほかの柱を点検したが異常はなかったと調査結果を報告しています。

    この電柱は製造不良ではなく架線(給電線)からの漏電が原因ではないかと推定します。漏電による発熱破壊です。

    関東、東京地区の給電容量は大変大きく設定されているため電柱を伝わって漏電電流が発生しても電車走行による負荷と

    区別して検出することは難しいです。

    以前同現象でコンクリート電柱が発生熱でぼろぼろになったことがあると聞きました。

    今回も全体がぼろぼろになる手前で一部が極度に劣化し折れて傾いたのではないでしょうか。今後の解析に期待します。

    (4)宇宙の不思議ーダークマター


    ここで話題を変えて宇宙の話です。宇宙の不思議の一つに「ダークマター」があります。暗黒物質(あんこくぶっしつ)と呼ばれます。

    質量を持っているが見えない物質です。米国の天文学者のヴェラ・ルービンらは1960年代以降、銀河の中心を周る

    星の速度を計測し、内側の星と外側の星では公転速度が異なることを明らかにしました。

    銀河の質量だけだと外側の星は銀河から離れていくことになるが実際には銀河に引き留められています。

    この現象には目に見えない重量を持つ物質があることを仮定しないとこの運動は説明できないとしました。

    これにより目に見えない物質、すなわち「ダークマター」の存在が初めて示されました。

    また重力レンズ効果も観測されているのでその存在が確認されています。

    ダークマターの質量は実際存在する銀河のすべての総計よりはるかに多い(80%)とされています。

    ただし光もなにも発することがないため観測はできていません。

    それではダークマターは何からできているのでしょうか。ダークマターの正体については

    幾つかの仮説が立てられていますが、現在有力視されているのは「未発見の素粒子」です。

    理論上存在が予想されているが見つかっていない素粒子は幾つかあり、そのうちのどれかが

    ダークマターなのではないかと考えられています。
    (5)台風の進路を決める力


    台風は、通常東風が吹いている低緯度では西に移動し、太平洋高気圧のまわりを北上して中・高緯度に達すると、

    上空の強い西風(偏西風)により速い速度で北東へ進むなど、上空の風や台風周辺の気圧配置の影響を受けて動きます。

    また、台風は地球の自転の影響で北~北西へ向かう性質を持っています。また高気圧の縁が台風のコースになってます。

    赤道近くでは東から西に「貿易風」が吹いています。生まれたばかりの台風は、この流れに乗って北西に進みます。

    すると、日本の南東に張り出している太平洋高気圧から吹き出す、時計回りの風に流されていきます。

    台風が次第に方向を変えて東向きに進路を取るのは、太平洋高気圧の縁を回っているからです。

     日本付近を時計回りにUターンした台風は、上空を流れる偏西風の影響を強く受けます。

    「台風は次第に速度を上げて、日本付近を通過します」と報じられたら、「偏西風に乗ったのかな」と想像できます。

    太平洋高気圧の勢力が最も強くなるのは夏です。この時期、太平洋高気圧の縁をぐるりと回る台風は、

    関東から遠く離れた九州から、日本海に抜けて大回りに通過するルートが多くなります。

    しかし、太平洋高気圧が弱まってくる九月以降は、小回りに東海地方から関東付近を通過します。

    このため、関東では九月が台風シーズンとなります。

    太平洋高気圧の強さや偏西風の流れが例年とは異なる場合や、複数の台風がお互いに近づいたときなどは、

    通常の動きと異なる「迷走台風」となることもあります。

    昨年七月の台風12号は東にいったり、円を描いたり。文字通り「迷走」して、気象予報士を悩ませました。

    それにしても今年の台風の多くは例年と違い中国に向かって進んでいますね。習近平へ天が向かわせているのでしょうか。

      (6)台風進路予想のキャスターの無責任さ


      台風7号は進路予測が大変難しい台風でした。youtube配信で予測を解説するサイトがありますが各国の予測をただ伝えるだけでした。

      いったいどれがもっともらしいかは全く述べていません。

      気象予報士ならなぜこのような予測になるかを解説してほしいものです。

        (7)また出てきた常温超電導物質の(お騒)がせねた


        韓国の研究機関がLK-99という常温超電導物質ができたと発表しました。

        マイスナー効果と呼ばれる超電導物質が磁界内で宙に浮く現象とするビデオも紹介しています。

        しかしどこかおかしい。超電導物質とされる端部がベースとなる磁石の一部に接触しています。

        本来ならすべてが浮くはずです。直感的にこれはおかしいと思いました。

        案の定各国の機関で追試が行われましたが再現できないとの結論のようです。

        関係会社の株価つり上げのためのペテン師の仕業です。

        目的は小保方さんのスタップ細胞とは違いますね。韓国発のノーベル賞もの発表は要注意です。

          (8)トリチウムとは


          トリチウムを含む処理水の海洋放出で騒いでいる人がいます。NHKは盛んに反対者の意見を取材して流しています。

          多くの国内メディアも「政府の理解活動が不足」とかえって風評被害発生を助長するかの報道を行っています。

          風評被害を防止するのはお前たちメディアの役割ではないのか。

          琉球タイムズ、東京新聞、共同通信などなど、なんと反日メディアが多いことか。

          トリチウムという名前はストロンチウムやセシウムと並んでいかにも放射性元素らしさがある名前です。

          しかしトリチウム(三重水素)は水素の一種で、放射線を出す水素原子の一つです。

          自然界では宇宙線が窒素原子を壊すことなどで生成されます。もちろん原子炉でも発生します。

          一方、体内に長く取り込まれる危険性が高くしかも半減期が長いセシウム137、ストロンチウム90、ヨウ素131のような

          原子炉から出る放射性元素とは違います。

          同じように放射性炭素も自然界で作られます。これは古代の生物の年代推定に使われています。

          通常水素原子は陽子1個で構成されますがトリチウムの原子核には中性子が余分に2個も追加されている状態です。

          したがって原子核としては不安定で放射線を出し安定な元素になろうとします。

          トリチウムは12.3年の間に半数が放射線を出して、放射線を出さないヘリウム3に変化します。

          これはベータ崩壊と呼ばれ、原子核の放射性崩壊の一種で、放射線としてベータ線(電子線)と反電子ニュートリノとを放出します。

          すなわち原子核の1個の中性子が崩壊し電子とニュートリノを放出して陽子になり陽子が2個のヘリウム同位元素である

          ヘリウム3の安定原子になります。

          一方トリチウムは化学的には水素と同じですから現実には酸化物すなわち水として存在します。

          β(ベータ)線は皮膚を通過すること(透過距離はおよそ数mm))から、線量が相当高い場合には熱傷(やけど)のような

          症状を引き起こしますが、体の奥深くまで届くことはありません。 一方γ(ガンマ)線は体の奥の重要な臓器まで到達します。

          こうしたことから、外部被ばくで問題になるのは主にγ線です。

          問題は人間が魚介類に含まれるトリチウムを体に摂取した場合の内部被ばくです。体の中で一部のトリチウムが崩壊したとき、

          その原子から数ミリメートルの範囲にある細胞が攻撃されるということです。

          遺伝子が壊れる可能性はあるでしょう。しかし宇宙から飛来する宇宙線は常に人体に降り注いでいます。

          人間および動植物の細胞は放射線耐性を長い時間をかけて獲得してきました。

          したがって量が少ないならトリチウムがことさら危険という話ではないのです。

          政治的に韓国、中国、香港などが危険性をあおっていますがこれら自国の発電所からは福島の海洋放出以上の汚染水を出しています。

          自分たちの非を認めず嫌がらせをする国には海産物の輸出はやめましょう。

          もっとも中国漁船が日本近海で獲った魚はいったいどうするのでしょう。

          自己矛盾に陥るはずです。日本もそろそろ中国依存を真剣に考えるべきです。

          また韓国、中国では塩の買い占めまで発生しています。精製塩にどれほどのトリチウム水が含まれているでしょうか。

          政府に洗脳された一般人の知識はこんなものです。日本の政治家のレベルも同じくらい?。かわいそうに思われます。

          (9)トヨタの生産システム不具合による工場停止(8月29日)


          システム不具合によりトヨタの工場、仕入先工場が停止しました。

          29日時点で原因がわかっていません。トヨタは外部からのサイバー攻撃による不具合ではなさそうだと言っています。

          また夏休みの後1週間は稼働していますからシステムの立ち上げに関わる不具合でもなさそうです。

          ただシステムにメンテナンスはつきものです。可能性のあるのはメンテナンス時の不具合です。

          データの入れ替え失敗、証明書の期限切れ、ソフトウェアのバグなどいろいろ考えられます。

          近いうちに明らかになるでしょう。ただバックアップシステムが機能しなかったのは不思議です。

          サイバー攻撃の可能性も捨てきれません。

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          今月の技術Tips

          
          無線LANの実験
          
          ・ヤフオクでヤマハのWLX402という法人向け無線LANアクセスポイントを競り落としました。
          
                     写真 
          最新のWiFi6は非搭載です。価格は1万1000円。発売当時の定価は11万円くらいでした。とにかくヤマハのネットワーク製品は高価です。
          しかし信頼性は抜群です。今回はこのワイアレスLANアクセスポイントを使ってみた評価をレポートします。
          (1)筐体がとにかく大きい
            とにかく筐体が大きいです。つくりはしっかりしています。Webでのサポートもしっかりしていて安心です。
          (2)設定はすべて自分で行う
            安物の無線LANは大概ルータと組み合わされて販売されていますので信頼性はいまいちです。また
            設定もほとんどユーザがいじれるところはありません。
            しかしWLX402は自分でSSID パスワードなどを設定しないと電波は飛びません。
          (3)使った感じ
            接続は非常に安定しています。切れることはありません。
          
          
          ・これからやってみたいITことはじめVLAN
          
          
          LANとは、ハブやL2スイッチで構成されたネットワークで、ノード同士の通信はMACアドレスを使って行います。
          通常ハブやL2スイッチに接続された各端末どおしの通信が可能です。
          VLANとは、「Virtual LAN」の略で下図右のように、論理的に1台のスイッチに独立した複数のLANを
          持たせることが出来る機能です。図はCISCOのサイトにあるものを使わせていただきました。
          
                     写真
          
          たとえばひとつのスイッチに2つのVLANを設定したとします(下図右)。LANは完全に独立していて、LAN同士の通信は出来ません。
          物理的には同じスイッチを使っているため、1つのLANに見えても論理的に切り離された2つのLANを構成しています。
          このような技術をVLANと呼びます。
          VLANを構成するメリットです。企業なら各部の専用LANの構成です。例えば営業部から技術部の端末にアクセスできなくするために必須です。
          
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                          VLAN10からVLAN20へは通信できない
                          
          例えば営業部、技術部がそれぞれ離れた場所にある場合スイッチを増設して接続し同じVLANを設定することができます。
          双方はトランクポートと呼ばれる接続ポートで接続します。
          
                     写真 
          
          通常あるPC端末から発した信号はハブまたはスイッチに到達しそこにつながれている端末のすべてに問い合わせが届きます。
          VLANが設定されていない場合、例えばLAN内のPCにpingを発するとすべての端末にping問い合わせは届きます。
          LANに接続される端末が数百台にもなると一台の端末からのpingは残りすべての端末まで送られます。通信の無駄が発生します。
          しかしVLANを構成するとpingはVLAN内の端末までしか問い合わせは届きません。
          このようにトラフィックの軽減と外部からの問い合わせを防ぐことが可能になりセキュリティも向上します。
          
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          次回以降実機を用いた具体的な設定を紹介します。
          
          
          
          

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