ようこそテクノおじさんホームページへ!(2022年9月1日号)

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9月になりましたがいきなり台風11号が日本に近づいています。夏台風特有のゆっくりした動きです。コロナ罹患数は相変わらず多いですが
徐々に減少しているみたいです。蝉の声はクマゼミ、アブラゼミからツクホウシに替わってきました。秋が近いですね。台風が次々に発生する気象状況に
なっています皆様お気を付けください。 。
今回は信頼性について話をします。電気自動車、ハイブリッド自動車の電池の寿命、日野自動車の耐久テストの問題(前回からの続き)、光学記憶媒体(BD,DVD,CDなど)の
経年劣化について述べます。


お暇なときにお読みください。


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・光学、磁気記録メディアの寿命


先日納戸の棚が一杯になり無駄なものを整理しました。大量にあったのがCD,DVD、MOなどの約300枚の光学、磁気記録メディアです。

中には20年ほど経過した物がありました。

この機会に長期放置した各メディアが正常に読めるか確認してみました。わかったことは次のようです。

①ほとんど問題なく読めたのはDVD-RAM。記録層に金属系相変化物質を用いた書換型メディアです。

②市販のCD-ROMは全く問題なし

音楽CDなどのCD-ROMは全く劣化がない。

③ノーブランドのCD-R、DVD-R、BD-Rは読めないものが多数あった。記録後長いもので15年以上経過している。

ブランクディスクでも書き込みはできないと思われすぐに捨てるべき。

記録面が経年で汚れてくるものがある。これらは読み取り不能となったものが多い。

DVD-R,BD-Rはメーカによって書き込み面の材料が異なる(色でわかる)。経年変化で書き込んだトラックが変質し反射率が低下して読めなくなっている

と思われる。10年以上の長期保存には適していないかもしれない。

BD-R,DVD-Rへデータを書き込むには、『相変化』と呼ばれる技術を利用する。相変化とは“ある物質の状態は変化しても、構成は変化しない現象”

レーザー光を照射し相変化により反射光の大小を発生させる。

④DVD-R、BD-Rの中で名が知られたメーカー品でも15年以上経過したものは読めない物があった。

⑤MO(Magneto Optical Disk)は問題なく読める(と思われる。もう読みだすデバイスを捨ててしまった)。磁気記録のため経年変化が小さいと思われる。

容量が小さいのでもう使う必要はなくなった。

⑥光学記録ではない磁気記録のハードディスク。15年経過の古いハードディスクを捨てずに持っているが問題なく読める。

ハードディスクの故障は記録媒体の劣化が原因ではなくヘッド駆動メカまたは用いているICなどの部品の故障である。

⑦フロッピーディスク。フローッピー読み書き用ドライブが壊れたのでテストできず。もうフロッピディスクは用済みの技術。


結論:長く残しておきたいデータはハードディスク、またはDVD-RAMに残すのがよい。ただしDVD-RAMの媒体は取り扱いは少なくなっている。

10年以内の保存でよいのなら有名メーカ性のDVD-R、BD-Rでよいでしょう。現在記録媒体の主流はSDカードやUSBメモリーなどの半導体メモリーであるが

使っているうちに壊れるものは多い。これらのデバイスは一時的な記録にとどめるべき。


・日野自動車の実験評価部門の問題および信頼性評価


日野自動車の不祥事の報告を見るといくつもの課題が見えてきます。触媒排気ガス浄化装置の劣化が進むため装置に送り込む燃料が増加し

所定の耐久時間で燃料消費が目標達成できず新品相当品に交換していたことです。不正をしたことを別にして技術的には次のような問題があります。

①触媒装置の劣化は事前にわかっていたと考えられる。触媒はトヨタの子会社キャタラ製で耐久性能は提供されていたと思われる。

②劣化に対する事前のシミュレーションが実施されていたか疑問。触媒劣化に対する燃費悪化はわかっていたはず。

③開発分担は?この問題は設計の問題である。なのに実験評価部署が不正を行った。

④「できません」を受け入れない組織風土。開発業務に気力は大事だが気力だけでは目標は達成できない。能力とマンパワーが欠かせない。

⑤上層部のエンジニアリングセンス。不正が見抜けなかった上層部、報告を理解できない上層部などの課題があったと推定。



・Made In China 製品の信頼性



私はアマゾンで多くの電子部品を購入してきました。純正品の半値程度で購入できます。

ただしいくつもの問題も経験しています。今回はその例を紹介します。

①USB-Serial信号変換器(@¥500)。電源を投入した瞬間にセラミックコンデンサが焼損。複数購入しましたが他のは問題なし。

②Arduino互換品。ヘッダーpinの半田付けが下手でまっすぐに立っていない。

③Arduinoブレッドボード配線ジャンパー線。pin強度が不足しすぐ折れる。

④Arduinoブレッドボード。pinがさせない穴が複数ある。

⑤リチウム電池。寿命が短い。膨らむ。

⑥USB3ハードディスクケース。USB3が使えない。プリント基板不良。

⑦HDMIケーブル。4K映像映らず。

⑧鰐口クリップ付き線。鰐口クリップが半田付けされていない。



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今月の技術Tips

<マイナンバーカード推進に国の行政機関がTiKTok採用>

表記のように国が中国製のTikTokを使うことに批判が高まっています。ご存じのように情報が中国に漏れる危険性があるからです。
実に日本政府の危機管理がいい加減かがわかります。今までいくつもの企業がハッカーに狙われて操業停止に追い込まれたか。
中国、ロシア、北朝鮮には危険なハッカー集団があります。日本もTikTok,Lineなどのアプリを国または地方政府が採用するのを
絶対にやめさせるべきです。

<インターネットで侵入するBOT>

BOTとはインターネットを介して各サイトやPCを攻撃するロボット攻撃を意味します。私が経験したBOT攻撃とその対策について
 以下に記載します。
 私の使っているルーターはIP電話が使えるヤマハのVoIPルーターです。
 IP電話はSIP(Session Initiation Protocol)というプロトコルを使います。詳しい話は控えますがこのプロトコルには脆弱性があり
 BOTはここを狙ってルーターに入ってきます。海外からの攻撃がほとんどです。有効な対策の方法がなく何度も電話が使えなく
 なってしまうことがありました。知人の電話でも同じ現象が出ていました。そこで海外のサイトからの侵入をブロックするフィルターを
 導入し現在では問題なく使えています。ただし2千個以上の海外国別IPアドレスをルーターに記憶させる作業が必要です。
 
 
<高層ビル火災>

 中国では約200mの高さの高層ビルあるいはマンションの火災が続いています。
 しかし燃え方を見ると何かが違う。高層ビルの外壁がよく燃えています。日本の高層ビルの外壁はコンクリート材または石材でできているので
 あのような燃え方はしないでしょう。聞くところによるとウレタン材が外壁に使われているとか。高層マンションも同じだそうです。
 また自動消火設備もないのではないかと思われます。防火関連の法律はあるとは思いますが現状を見ると怖くて足を踏み入れたくないですな。

 
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