ようこそテクノおじさんホームページへ!(2023年6月1日号)

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2023年5月度の記事

6月になりました。はやいもので今年も年の半ばに入りました。暑い日が多くなっております。
また強い台風も発生するようになってきました。健康にご留意ください。
今月も日ごろ感じている話題を取り上げました。 お暇なときにお読みください。



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    (1)天井川の危険性


    雨の季節になります。兵庫県ではすでに天井川の堤防が決壊しました。

    川底が、周辺の地面の高さよりも高い位置にある川のことを天井川といいます。愛知の輪中、滋賀県の盆地には天井川があります。

    いつも通るたびに水があふれたら怖いと思います。何故天井川ができたか。 川に流れる土砂が多い川では、堤防を作って流路を固定すると、

    土砂がたまり川底が上がります。 洪水を流せなくなるため堤防を高くしていき、天井川になってしまいます。

    また海抜ゼロメートル以下の地域では土地が海面より低いため多くの天井川があります。しかし海抜ゼロメートル地域では

    天井川とは呼ばないみたいですね。以下の川は天井川と言われていますが海抜ゼロメートル地域には名前はありません。

    根小屋町の天井川 常願寺川 久江川 印沢川 浅川 小倉川 三滝川 草津川 比良川 百瀬川 木津川 

    天神川 芦屋川 住吉川 斐伊川下流 飯梨川下流 砂川 末政川 大乗川下流 天井川下流 大明神川 

     写真
            川の下を列車が走る

    (2)また出てきた自動車の検査不正


    ダイハツ工業の発表では衝突試験検査データに不正があったようです。

    トヨタグループとしては富士重工、豊田自動織機、日野自動車に次いで4件目です。ほとんどが検査不正です。

    現場が勝手にやったとされていますがそれはないでしょう。とくに認証試験データに問題が出ると現場は

    解決手段がないまま責められるのでしょう。この結果不正に走ったものと想像します。

    コスト低減、開発期間短縮、人員不足、能力不足などの現状がこのような不正の根本原因です。

    いつも管理監督の強化が対応策として挙げられますが管理監督者がプレッシャーをかけるしか

    能力がない人が多い現状では解決策にはなりません。

    (3)教師不在のディジタル教育について


    フランス発のエンジニア養成機関42 Tokyo(フォーティーツー)は、フランス発のエンジニア養成機関です。

    フランス・パリをはじめ、世界各国に教育を展開しています。完全無料で、革新的なカリキュラムを学習可能。

    プログラミングを学びたい世界中の学生たちが、今この瞬間も42でスキルを磨いています。

    ただ入学にはかなりの狭き門で合格率は4%とのこと。教育の体系は以下のようなものです。

    骨子は以下のようです。

    学生同士で教え合いながら進める

    42 Tokyoは実際の社会と同じように、講師や授業がない状態で課題が始まります。課題を解くヒントをインターネットで

    検索したり、学生同士で知見を共有したりと、お互いに助け合って課題をクリアします。

    誰かのために知識をシェアできる、すぐれた仲間たちと一緒に成長できる学校です。

    コンピューターの基礎から体系的に学ぶ

    入学した全員が、コンピューターの基礎から勉強を始めます。一見、遠回りに感じる学問ですが、しっかりと体系立った

    プログラミングを学ぶためのベースになります。時間をかけて基礎を固めたエンジニアの評価は、

    各国の42の卒業生によって証明されています。

    プログラミングスキルだけでなく学び続ける力を手に入れる

    日進月歩のIT業界では、いま流行りの技術であっても、それが数年後に使えるとは限りません。

    エンジニアとは常に新しい技術を学び、不断の努力を求められる職業です。42 Tokyoでは数多くの課題への

    取り組みを通して、学び続ける力を身につけます。

    経歴不問

    これまでの学歴や職歴、課外活動、国籍、人種などで入学希望者をフィルタリングすることはありません。

    学費完全無料

    当校は42 Tokyoの理念に賛同する企業によって運営されており、入学金、授業料、教材費は一切かかりません。

    また卒業後のキャリアも自由に選ぶことが出来ます。

    24時間オープン

    校舎がいつでも開いているので、好きな時間に好きなだけコードを書くことができます。

    時間に縛られる教育はここにはありません。

    以上
    以下は私の意見です。

    一見良い面が強調されていますが教育としていろいろな問題が頭に浮かびます。

    ・社会人としての生き方が学べない

    ・IT技術者としての人間形成ができたとしても広く社会に適応できる人格形成ができるか

    ・教師は必要 先達のいない教育は成立するか?私は先輩諸氏のおかげで成長することができた

    ・ロボット育成の教育? ロシア、中国、北朝鮮のハッカー教育に応用されないか

    ・ただしこれを参考として日本の教育も見直す必要があると思う。とくにシステム設計者の育成強化は必須



    (4)Windows11非対応機に無理やりWindows11をインストールし販売する通販業者


    マイクロソフトはWindows11がインストールできるのは第八世代以上のIntel CPU またはAMDのRyzen以上のCPUで

    かつセキュリティチップTPM2機能を有する機種であるとしている。

    しかしこの条件を無視して特別な方法でインストールは可能であるがメジャーアップデートは通知も来ないし

    普通の方法ではアップデートのインストールはできない。条件を満たさないにもかかわらずWindows11をインストールして

    販売している通販業者があるので注意が必要である。楽〇の通販でよく見かける。買ってはいけません。

    通常中古PCでも第八世代のIntel CPU搭載機は第七世代以前の機種から急に価格が上がるのはこのためである。

    (5)AIに関する議論


    最近にわかにAIの発する情報に疑問を持つ人が増加して検討会を開催するまでに至っている。

    しかし世の中の情報は嘘やまやかしにあふれていることを忘れてはならない。よほどこのほうが問題である。

    詐欺メール、嘘の統計数値を発表する国、真実を隠すマスメディア、偏った報道しかしないマスメディア、

    政権に都合の悪い報道をしない新聞、などなど数え上げるときりがない。

    大切なのはすべての情報に対し真偽を判断できる素養を身に着けることである。

    AIを議論するなら真偽の判定ができるAIを誰か開発してほしいものだ。



      (6)マイナンバーカードを利用した健康保険証の登録ミス問題


      マイナンバーカードの健康保険証で他人の情報が登録された問題です。

      この問題はある人が自分のマイナンバーカードの健康保険証を利用しようとした時他人の情報が登録されていたことです。

      発表では登録担当者がある人の情報を登録した時にログオフしないで次の人の登録を行ったことが原因とのことです。

      しかしこのミスは担当者を責めるわけにはいかないと思います。 明らかに ソフトウェアの作りが間違ってます。

      大切な情報を登録する時にログオフしようがしまいが最終的に確定をしなければ登録はできないようにしないといけません。

      そもそもこのようなデータを登録する時にログオフをしないと ミスるようなソフトウェアは全く出来の悪いソフトだと言えます。

      これが防げないのなら徹底的に確認をするしかありません。 お国の仕事のため 責任のないいい加減な仕事をやっていることがよく分かります。

        (7)ちょっと便利な PC グッズ.... HDMIダミープラグ


        私はWebサーバーとして富士通の超小型デスクトップPC Q556を使っています。

        このため13インチのモバイルディスプレイを使っていますがサーバー用ファイルなどの操作は外部のPCで行います。

        したがってこのディスプレイは通常使わないのですがリモートデスクトップを動かすためには必要です。

        これがないとリモートデスクトップは満足に動きません。そこでディスプレイなしでもリモートデスクトップが

        使えるようにHDMIダミープラグという部品を買いました。価格は500円程度です。

        この製品はHDMIディスプレイ端子に接続するとあたかもディスプレイが接続されているようにPCが認識します。

        本来ディスプレイが必要ないWebサーバー、LANサーバーを構築する場合にはあると便利な一品です。

        HDMIのほかにディスプレイポート、DSUBポート用もあります。

         写真
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        今月の技術Tips

        linux入門その2

        linuxを使うために最低限必要な項目として今回はtelnetサーバー、Webサーバーapache、リモートデスクトップを可能にするVNCサーバー

        およびファイルサーバーであるsambaサーバーの導入を説明します。

        (1)telnet server の導入

        
        telnet server を導入すると同じネットに接続されたPCからターミナルにリモート接続できるようになります。今回はUbuntu 22.04 LTS に導入してみます。
        
        まず導入記事をネット検索すると多く見つかりますが異なるUbuntuのバージョンの記事はその手順通りに実施しても上手くいかないようです。
        
        Ubuntuのバージョンによってインストール方法が違います。私は最初、何もわからず別のバージョン用のインストール方法をトライしましたが全くダメでした。
        
        必ずUbuntu 22.04 LTS に導入する記事を参照しましょう。それでは具体的にインストール方法を紹介します。
        
        ① Ubuntuのアップデート、アップグレードを実施
               これを必ず実施してください。
        
               $ sudo apt-get update
        
               $ sudo apt-get upgrade
        
        ② Telnet をインストール
        
               $ sudo spt install telnetd -y
        
        ③ Telnetの状態をチェック
           
         Telnetのサービス inetd  の状態を調べる
        inetdとは、LinuxなどのUNIX系OSでよく利用される常駐プログラム(デーモン)の一つ で、ネットワーク接続の待ち受けを行い、
        
        接続要求に応じて必要なデーモンを起動して処 理を引き継ぐ「スーパーサーバ」と呼ばれる種類のデーモン。
        
        これによりtelnetdが呼び出される。telnedはTelnetで接続されるのを待ち受けて、接続してきたらその相手をするためのデーモン。
        
                      $ sudo systemctl status inetd
        
        
        Active: active (running) と示されればサービスは動作しています。
        
        Ubuntu 22.04 LTSではコンフィグ関係のファイルを変更する必要はありません。
        
        他のバージョンではコンフィグファイルを編集しています(注意)
        
        
        ④Telnetのためのファイアーウォールを設定(必須)
         
        Telnetを使うためにはtcp/23ポートを許可する必要があります。
        ufw (firewall using utility) を有効にします。
        
                      $ sudo ufw enable
        
        ⑤次にtcp/23を許可
        
             $ sudo ufw allow 23
        
        これでTelnetを使う準備は完了です。
        
        なおufwをOffのままで使うとすべてのポートが開いてしまいますので外部からの攻撃にさらされます。
        
        
        ⑥テストします
        
        ターミナルから $ telnet localhost とキーインプットします。
        
           login:
                  Passwor:
        
        と要求されます。login はUbuntuのユーザー名 Passwordは Ubuntuのパスワード
        
        ⑦同じネットワークに接続されるPCから接続
        
        Tera Term を使います。
        
        Tera Termの画面⇒サービス⇒Telnet
                ⇒ホスト⇒UbuntuがインストールされたPCのアドレス
                                 設定(S)⇒漢字-受信、漢字-送信⇒UTF-8 日本語化け防止
        
        
        (2)Webサーバーapache の導入
        
        Webサーバーの代表であるapacheの導入方法を解説します。
        
        ここではubuntu 22.04 LTS に導入します。Apacheはその公式リポジトリに登録されていますので特に何も考えずにapacheをインストールできます。
        
        ①apacheのインストール
        
          $ sudo apt-get update 
          
          $ sudo apt-get install -y apache2
        
        /etc/apache2 のディレクトリに設定ファイルが置かれます。
        
        ②Ubuntu 22.04におけるApacheの動作確認
        
          $ sudo systemctl status apache2
        
        「Active: active (running)」と表示されていればApacheが起動していることを確認できます。
        
        ③インストールされたApacheのバージョンの確認
        
        $ apache2ctl -v
        Server version: Apache/2.4.53 (Ubuntu) 
        Server built:   2022-04-28T11:50:47
        
        ④Apache の起動と停止
        
        Apacheの起動と停止については、コマンドでApacheのhttpdを起動と停止と再起動する方法をご参照ください。
        
        Apache の起動は、以下のコマンドのどちらかで実行できます。
        
        $ sudo systemctl start apache2
        
        
        ⑤動作確認
        
        http://localhost/ にアクセスします。
        
        ドキュメントルートは、 /var/www/html です。ここにファイル(htmlファイル)をおけば、80ポートで公開できます。
        
        
        ⑥ドキュメントルートの変更
        
        デフォールトのドキュメントルートは /var/www/html です。これを別のフォルダーに変更する方法です。
        
        ユーザーを作成するとroot以下に /home/USERNAME/ のディレクトリーが作成されます。
        私の場合 USERNAMEhは kanamaru です。
        
        今回は  /home/kanamaru/html をドキュメントルートとして設定を行います。
        
        ドキュメントルートを記述しているファイルは2個あります。
        
        /etc/apache2/apache2.conf
        /etc/apache2/sites-available/000-default
        
        まず/etc/apache2/apache2.conf を次の様に変更します。
        変更前
        
        
            Options Indexes FollowSymLinks
            AllowOverride None
            Require all granted
        
        
        変更後
        
        
            Options Indexes FollowSymLinks
            AllowOverride None
            Require all granted
        
        
        次に/etc/apache2/sites-available/000-default を次の様に変更します。
        
        変更前
        DocumentRoot /var/www/html
        
        変更後
        
        DocumentRoot /home/kanamaru/html
        
        これで変更は完了です。apacheを再起動します。
        
        
        $ sudo systemctl restart apache2
        
        接続してみます。次の様なメッセージが出て接続できません。
        
        「You don’t have permission to access this file」 すなわちこのファイルにアクセスする許可がないと言っています。
        
        これは /home/kanamaru というフォルダーは初期状態ではアクセス権限が付与されていません。apacheは /home/kanamaru の
        
        ファイルを読み込んでくれません。次のコマンドで読み込み権限を付与します。
        
        $ chmod 755  /home/kanamaru
        
        これでhtmlファイルが読み込めるようになります。
        
        
        (3)VNCサーバー導入
        
        LAN内のほかのPCからubuntuのデスクトップを表示しコントロールするのがVNCサーバーです。
        
        WindowsではWindowsリモートデスクトップが知られています。
        
        ubuntu 22.04 ではコマンドではなくGNOMEデスクトップだけの設定でVNCサーバーが構築できます。この設定方法を紹介します。
        
        ①gnome Desktop のsettingを開きます。右上クリックでsetteig項目
        ②settingsを選択→右上のスイッチをONにします
        ③Remote Desktopを開く RemoteDesktop→ON RemotrControl→ON
        ④ユーザー名とパスワードをインプットします
        ⑤ufwでポート3389を許可します 
          $ ufw allow 3389
        以上でWindowsのリモートデスクトップアプリから接続できます。
        
         
        設定図ですVNCサーバー設定 (4)sambaの導入 sambaは有名なファイルサーバーです。ubuntu22.04にインストールする方法を説明します。 ①aptパッケージをインストール $ sudo apt update $ sudo apt upgrade ②Sambaをインストール $ sudo apt install -y samba ③設定ファイル編集 /etc/samba/smb.conf を編集します。smb.confの末尾に下記追加 [{ユーザー名}] path = /home/{ユーザー名}/ browsable = yes writable = yes guest ok = no read only = no ④Linuxユーザーにsambaパスワードを設定 sudo smbpasswd -a username {ユーザー名} New SMB password: Retype new SMB password: と聞かれるので、共有フォルダへアクセスする際のパスワードを設定します。 ⑤ファイアウォールの設定 sambaはTCP/445のポートを使うのでこれを許可 $ ufw enable $ ufw allow 445/tcp ⑥共有フォルダへアクセスする \\192.168.xxx.yyy\{ユーザー名}へアクセスしユーザー名。パスワードをインプットして接続パスワードは smbpasswdで設定したパスワード

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