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2025年4月度の記事

米国のトランプ大統領は80年来築き上げてきた米国の信用を失おうとしています。

同盟国をも敵に回すような行動にそろそろ米国内でも反対運動が起きようとしています。

これからの世界の動きに注目しなければいけません。日本の国会の動きを見ても

世界観のある目で 議論が進んでないのが大変残念です。



    (1)またJR東日本新幹線で連結器が外れる(3月6日)

    これで2回目の重大不具合

    「6日午前11時30分頃、東京発新青森・秋田行き東北新幹線「はやぶさ・こまち21号」が、走行中の上野―大宮間で

    「はやぶさ」(10両)と「こまち」(7両)の連結器が分離し、西日暮里駅付近で緊急停車した。

    脱線は確認されていないといい、JR東日本は、詳しい経緯を調べている。東北新幹線では昨年9月19日にも、

    盛岡・秋田発東京行き「はやぶさ・こまち6号」が、宮城県内の古川―仙台駅間を時速315キロで走行中、

    前方の「はやぶさ」(10両)と後方の「こまち」(7両)の連結器が外れ、緊急停車するトラブルがあった。」(読売)

    一回目は連結器を強制的に分離するこまちのスイッチの裏側から、最大約2センチの金属片が複数見つかった。

    金属片によって回路がショートし、連結器が外れる誤作動を発生したとしている。ほかの車両からも金属片が

    見つかったため強制分離スイッチを無効化するなどの措置を取っていた。

    今回はどのような原因で外れたのか。先回と違うのは先回:JR東+JR東編成だが今回はJR東+JR北海道。

    まさか強制分離スイッチの無効化措置はJR東のみの車両でJR北海道車両では対策していないという話も浮かんでくるが

    これはなかった。6日の午後のJR東の会見では対策済みとのことであった。

    この時JR東の「こまち」の方に原因がありそうだということであった。謎が深まる。

    電気的トラブルが濃厚。先回金属くずが原因というロジックは今回の事故で否定されたと考える。

    また(暫定)対策である強制解除のスイッチの無効化も有効でなかったことだ。

    通常走行時は電源が入らないよう対策はしていたがこの対策も効果がなかったということ。

    もうこの原因はシステムの不具合としか考えられない。

    この不具合は「こまち」の連結解除用コンプレッサー電源がが入らない限り解除されることはない。

    ちょっと原因を推定してみよう。

    ①先回の対策→強制分離スイッチを無効化する

    これは物理的対策ではなくソフト書き換えでの対応であろう。

    この対策をしても連結解除のためのコンプレッサー電源は確保されておりまた運転席から指令を出せば解除は可能な状態。

    ②システムバグの可能性

    今回の事故で言えることはシステムがコンプレッサー電源をONしていることに間違いない。

    自動車を含めこの種の輸送機の制御系は簡単にノイズで誤動作する可能性は低い。

    速度条件や手動解除条件など、いくら解除条件を設定していても緊急強制解除モードを

    設定していてその条件に飛び込む可能性がある。

    システムにそのようなモードが設定されておれば今回の事故が発生しうる。

    このモードに入る理由がソフトバグによるものかシステムのハードウェアによるものかは要検討。

    これまで「こまち」で2回の事故が発生していることを考えるとソフトバグの可能性が高い。

    ただし「こまち」以外の車両が同じシステムとソフトウェアを使っていたなら「こまち」特有の環境を探すべき。

    3月12日に暫定対策が発表された。

    これはドアに例えると、ドアが自動的に閉まるとドアレバーを手で操作しないと開かない。

    このレバーを機械的に鎖を付けて動かないようにした...ようなもの。

         写真
                   ④の空気管開閉器を機械的に動かないようにする暫定対策





    (2)日本でもEVが全焼する事故が発生

    先日ニュースで事故が放映されていた。車両は完全にまる焼け。

    消防関係の人が何故こんなにリチウム電池が燃えるのかを解説していた。

    「リチウム電池は有機物電解液を使っているので燃えやすい」ということであった。

    これは素人にはわかりやすく間違いではないが本質ではない。

    「充電状態のリチウム負極と酸化物の正極は化学活性度が高く電池の温度上昇に伴い正極からは

    大量の酸素が発生し負極のリチウムを燃やす」とでも言わないと何故消火が困難なのか、

    何故長く燃え続けるのかの疑問に答えることはできない。






    (3)トランプの親ロシア対応の原因

    先回トランプとロシアの関係について触れたが次のような事実もあるということです。

    プーチンの最側近のオリガルヒからかつて巨額の支援を得て事業を立て直した過去があるそうです。

    だからプーチン側に立たなくてはならない弱みがあるということでしょう。





    (4)米国のリストラの波



    米国の新聞情報です。「トランプ大統領は2月22日に、連邦政府を縮小するために

    「無能で腐敗した官僚をすべて排除する」と述べた。

    在宅勤務禁止に従えない職員に退職を勧め、今までに7万5, 000人以上が応じたとしている。

    また、連邦政府の無駄な支出の削減を進める「政府効率化省」を率いるイーロン・マスク氏は22日、

    連邦政府職員に対して、「前の週にしたこと五つ」を箇条書きにしてメールするよう指示し、

    従わなければ解雇すると告げた。

    これに対して、一部の政府機関トップがマスク氏のメールに従わないよう職員に指示しており混乱が生じている。

    マスク氏は、24日までに返信がない場合は、従業員が辞職したものとみなされるとした。

    25日までに返信した連邦職員は100万人程度と230万人程度の半分以下にとどまったとされる。

    その後マスク氏は、返信がない職員に再度メールを送り、2回目も返信がない場合には解雇する、としている。」

    確かにどこの国でも役人の無駄遣いは多いと思われるがこの方法がまかり通るのはいかがなものかと思う。

    この案件は大統領令で行うものとは思えない。やはり議会案件として提出すべきものだろう。

    いくらトランプ支持派が喜んでもこのようなやり方は民主主義の根底を破壊するといわざるを得ない。







    (5)米国の物価

    米国は現在インフレが進行しています。インフレによって物価が上昇しています。

    「アメリカの物価は日本の2倍、いや3倍くらい高い」と言われています。

    卵の値段は12個当たり日本円で1000円くらいだそうです。一個が100円近くもします。

    米国は欧州や周辺国に卵の輸入を申し出ましたがトランプの政策を嫌ってこれを拒否する始末です。

    自分の都合だけで政治をしているとこんなところで反発される典型の様です。

    米国が輸入品に高い関税をかけていくと今後インフレはさらに進行していくことが予想されます。





    (6)ソフトウェアデファインドデバイスの危うさ

    ①厄介な米国製兵器

    ソフトウェアデファインドウェッポンが話題になっています。

    ウクライナ戦争で使われていたミサイルハイマースには情報機器が搭載されており敵の位置情報などが

    インプットされて着弾します。これらの機能は米国が管理しており米国からの信号発信で機能を

    無効にできます。軍用機などもすべて同じです。すなわちトランプの一言で兵器をも無能力化できてしまいます。

    欧州はこれから米国製兵器の導入をやめる方向に進んでいます。

    ②自動車

    例えばスマートホン化された中国のEVもメーカーからの信号で無能力化が可能です。

    もしもテロリストが自動車メーカのコントロールセンターを乗っ取たり、制御コンピュータシステムに

    侵入した場合管理下のすべての車を止めることが可能です。

    ③パソコン、スマートフォン、ネットワーク製品

    これらも危険性があります。

    ④空港管制、港湾管制、鉄道

    これも重要な設備ですが物流、旅客輸送を止めることができます。

    ⑤金融システム

    これも国の機能をマヒさせます。



    以上のような分野では安易に海外の製品に手を出さず国産化を進めていくことが重要です。







    (7)最近の気を付けなければいけないyoutube動画

    youtubeに投稿される動画の中には最近目立つ信憑性が疑われるものが多くなっていると思います。

    ①食品と健康、医療情報

    「この食品とこの食品は絶対食べるな!」、「これを食べるだけで血栓が消滅」、「スーパーで絶対に買ってはいけない食品」

    などです。

    内容がすべて間違っているとは思いませんがあまりにも誇張した表現が多いようです。

    タイトルで視聴数を稼ぐ狙いがあると思います。

    ②政治話題

    タイトルと内容が違うのが多いです。日本語もAI読み取り機能を採用しているらしく誤った発音も多い。

    内容を吟味していない証拠であり、投稿者は日本人ではないと疑われる。

    ③日本のマスコミの動画

    中国に関しては国営新華社の報道内容そのものを放映している。中国発の各種統計データが作られたもので

    あることは周知の事実。これに対する論評は一切ない。日本のマスコミは中国の手先になっているのか?





    (8)ミャンマーの地震

    3月28日にミヤンマーで大地震が発生しました。M7.7の地震です。

    ミヤンマー周辺は、インド・オーストラリアプレートと、ユーラシアプレートが

    ぶつかる辺りだといわれています。太古の昔インド大陸が北上しユーラシア大陸と

    衝突しヒマラヤ山脈を作った時の東の端の部分がミヤンマーということです。

    チベット山脈のインド側では今でも東西に長く大陸の衝突が続いています。

    この衝突線はネパール、ブータン、中国に延びここで向きをほぼ90度変えて

    ミヤンマーの南北に伸びています(図の黄色い線)。

    ミヤンマーは大きな地震がいつ起きても不思議ではない国です。

    しかし小さな地震は起きるもののこれまで大きな地震が起きなかったため国民の

    地震に対する備えはあまり熱心ではなかったようです。

    ましてや隣国のタイではなおさらです。震源から被害の大きかったタイまでは

    1000kmほどの距離があります。

    ではなぜ被害が大きかったのでしょうか。

    東日本大震災の時はかなり距離が離れているところでも長周期の地震が観測されました。

    これは断層が広い(長い)範囲にわたって崩壊したためと思われます。

    ただしタイのバンコックの建設中の高層ビルが崩壊したのはこれほどの高さの

    ビルにもかかわらず鉄筋コンクリートが使われ鉄骨建造物ではないことが

    一因であることがわかります。横方向の定周期振動には耐えられないでしょう。

    今回のミヤンマーの地震は浅い部分で広い範囲の断層が動いたと思われます。

    したがってタイや中国でも長周期の振動が観測されたと思います。

    この長周期振動によって耐震性の低い建造物が崩壊したと推測されます。

         写真
                      図の黄色い線が大陸と大陸の衝突ライン



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    今月の技術Tips

    
    
    
    ヤマハとNECのルータ設定での注意点をまとめてみた。
    
    先日ヤマハのルーターで動作している系統のRTX1210をNECのIX2215に交換する実験をした。
    
    ところがRTX1210で設定されているIPアドレスをIX2215で設定変更したがこれだけではうまく動作しなかった。
    
    このような変更を試みる人はほとんどいないと思うが参考にしていただきたい。
    
    この接続は右側のIX2215に接続されているハードディスクを左側のYamahaのルーターに接続されているPCから
    
    ネットワークディスクとして使えるようにするための構成であ。
    
         写真
               系統図  IPoE接続しているRTX1210をIX2215に変更 ところがヤマハと同様のコマンドをNECに設定しても全く動作しなかった。 これはヤマハとNECのルータの違いとしてルーティングの設定が異なる。 問題はNECの場合Ge2からGe1へのPingが通らないため右側のシステムへの接続ができないことが分かった。 ヤマハRTXの場合デフォルトでLan1とLan2が初期状態でブリッジされている。すなわちLan1からLan2への ルーティングコマンドを投入すればLan1の機器からLan2の機器にpingが通る。逆も可能である。 ところがNECのunivergeではGe2(Yamaha Lan1相当)とGe1(Yamaha Lan2相当)はルーティングコマンドを投入しても Ge2とGe1をブリッジ接続するためのブリッジコマンドを設定しないと通信できない。 ブリッジコマンドは以下のように記述する。      !      bridge irb enable      no bridge 1 bridge ip      !      !      interface GigaEthernet1.0       description LAN3       ip address 192.168.10.1/24       bridge-group 1       no shutdown      !      interface GigaEthernet2.0       description LAN1       ip address 192.168.2.254/24      ip dhcp binding web-dhcp-gigaethernet2.0       ipv6 enable       ipv6 dhcp server dhcpv6-sv       ipv6 nd ra enable       ipv6 nd ra other-config-flag       bridge-group 1       no shutdown      !
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